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八食センターの歩き方 — 八戸駅からの行き方と、七厘村で焼くまでの手順

八食センターの歩き方 — 八戸駅からの行き方と、七厘村で焼くまでの手順

八戸に着いて、まだ何も決めていないというゲストには、たいてい八食センターを勧めます。ここに半日いれば、八戸がどういう町なのかがだいたい分かるからです。魚が獲れて、それを売る市場があって、買ったものをその場で焼いて食べる場所まで用意されている。観光地を回るより先に、こちらを見てもらったほうが話が早い。

ただ、初めて行く人がつまずくところがいくつかあります。バスののりばがNvillageのある西口ではなく東口だということ、棟によって営業時間と定休日が違うこと、そして七厘村は食材を買う前に受付を済ませないといけないこと。この3つを知らずに行くと、けっこう無駄足を踏みます。実際に案内するときに説明している順で書いておきます。

八食センターとは — 市場だが、外から来る人のために作られている

八食センター市場棟の通路。両側に鮮魚店の平台が並び、買い物客が行き交っている

八食センターは八戸市郊外にある大きな市場です。全長170メートルほどのストリートに、鮮魚・青果・精肉・乾物・菓子・酒の店が数十軒並んでいます。八戸港に揚がった魚がそのまま並ぶ売り場で、業者向けの卸売市場とは別物です。

何が特別かというと、ここが「見て買うだけの市場」で終わっていないところです。館内には飲食街が2つあり、さらに買ったものを自分で焼いて食べられる炭火の施設があります。市場と食堂と炭火焼きが同じ屋根の下にあるので、朝から昼をまたいで過ごせてしまう。営業日や催しは八食センターの公式サイトに出ています。

ゲストによく言うのは、「腹を空かせて行ってください」ということです。八戸駅の周りで昼を済ませてから行くと、確実に後悔します。

八戸駅からの行き方 — 東口の八食150円バス

八戸駅から八食センターまでは3キロちょっと。歩けなくはない距離ですが、幹線道路沿いを延々と歩くことになるうえ、帰りは荷物が増えます。歩いて行った方は今のところ一人もいません。素直にバスに乗ってください。

八戸駅と八食センターを直通で結ぶ路線バスがあります。以前は「八食100円バス」という名前で、今もその名前で書いてある案内やブログが多いのですが、南部バスの運賃改定により2026年4月1日から150円になり、路線名も「八食150円バス」に変わりました。100円のつもりで小銭を用意していくと足りません。

  • のりばは八戸駅の東口です。Nvillageのある西口とは反対側なので、駅の自由通路で線路の上を渡ってください。ここを間違えると10分は損します
  • 所要はおおむね10〜12分。途中で降りることもでき、どこまで乗っても運賃は同じです
  • 後ろ乗り・前降りの後払いで、整理券を取って降りるときに払います。交通系ICカードが使えます
  • 降り場は八食センターの厨スタジアム側。バス停から建物までは目の前です
  • 八食センターが休みの日もバスは走ります。ただし1月1日は運休です

時刻は季節や曜日で変わるので、行く前に南部バスの公式ページで当日の時刻表を見てください。宿を出る前に「何時のバスで行って、何時のバスで帰るか」だけ決めておくと、市場で慌てずに済みます。帰りの最終が思ったより早い時間なので、そこだけは先に確認しておいたほうがいい。

中心街・本八戸駅から行く場合

八戸の中心街に泊まっている方には、別系統のバスがあります。こちらも2026年4月の改定で「八食200円以下バス」から「八食250円以下(イカ)バス」に変わり、本八戸駅の北口から中心街のバスターミナルを経由して八食センターに着く経路になりました。八戸駅と本八戸駅は別の駅なので、どちらに泊まっているかで乗るバスが変わります。

車で行く場合は八戸駅から10分前後で、駐車場は広く、無料です。レンタカーを借りている方にはいちばん楽な行き先で、買ったものをそのまま積めるのも利点です。

何時に行くか — 棟によって営業時間と定休日が違う

ここが二つ目のつまずきどころです。八食センターは一つの建物にまとまっているように見えて、営業時間が棟ごとに違います。2026年8月時点では次のようになっています。

  • 市場棟と味横丁 — 朝9時ごろから夕方6時ごろまで。水曜が定休日(繁忙期は営業することがあります)
  • 厨スタジアム(飲食街) — 朝9時ごろから夜9時ごろまで。基本的に無休

つまり、水曜の夕方に行くと「ご飯は食べられるが、魚は買えない」という状態になりえます。市場が目当てなら水曜は外してください。ただし繁忙期は水曜も開けることがあるので、公式の営業カレンダーで当日を確かめるのがいちばん確実です。年末年始も通常と違う動き方をします。

勧めているのは午前中です。鮮魚の品揃えがいちばん良く、七厘村も混みません。昼を回ると焼く席が埋まり始め、夕方には売り場の平台が下がっていきます。朝いちばんのバスで行って、市場を一周して、11時ごろから焼き始める。これがいちばん無駄のない使い方です。

七厘村 — 買ったものをその場で炭火で焼く

八食センターの七厘村で、七厘の炭火にかけた網の上でイカと貝を焼いているところ

八食センターの目玉は七厘村です。館内で買った食材を持ち込んで、七厘の炭火で自分で焼いて食べられます。海の家のような場所で、隣では地元の家族が肉を焼いていたりする。八戸に来たゲストが最も喜ぶのはだいたいここで、スウェーデンから来たマルカスの滞在記でも、結局いちばん印象に残った場所として出てきます。

順番を間違えないこと — 受付が先、買い物は後

これが三つ目のつまずきどころで、いちばん多い失敗です。食材を先に買ってから七厘村に行くと、席がなくて途方に暮れることがあります。七厘村の公式ページも、買い物より先に受付を済ませるよう案内しています。手順はこうです。

  • 七厘村の受付に行き、人数を伝えて利用料を払う。受付は夕方5時ごろで締まります
  • 席と、七厘・炭・網・トング・調味料のセットを確保する
  • それから市場に買い出しに行く。席は確保されているので、ゆっくり選べます
  • 戻って焼く。利用できるのは席を取ってから2時間です。炭の追加は無料でした

利用料は2026年8月時点で大人500円、小学生200円、幼児は無料。ネット上には350円と書いてある古い記事も残っていますが、こちらが現在の額です。この種の料金は改定されるので、公式ページで確かめてから行ってください。焼くのは館内で買ったものに限られます。外から持ち込んだ食材は焼けません。

何を買って焼くか

初めての方に勧めているのは、イカ、ホタテ、ホッキなどの貝、それに干物です。八戸はイカの水揚げで知られてきた港なので、サバとイカの旬をまとめた記事も参考にしてください。干物は火の通りが読みやすく、失敗しません。生の魚を丸ごと焼くのは、慣れていないと難しいので二回目以降に。

  • イカの一夜干し — 軽く炙る程度で十分。焼きすぎると硬くなります
  • ホタテ — 殻付きのまま網に載せ、口が開いて汁が煮立ったら醤油を垂らす
  • エビ・貝類 — 火加減を気にしなくていいので、子どもがいるときはこちら
  • 肉と野菜 — 精肉店も八百屋もあるので、魚が苦手な同行者がいても成立します

食べきれない量を買ってしまうのが、ここでいちばんよくある失敗です。二人なら3〜4品で足ります。においは服につきますが、これは避けられません。

焼かない選択肢 — 厨スタジアムと味横丁

炭火は面倒だ、という方には飲食街があります。厨スタジアムには回転寿司の八食市場寿司があり、市場に直結しているぶん、ネタは同じ値段帯の回転寿司とは違います。イカやサバの食べ比べセットを頼むと、八戸の魚がひととおり分かります。

味横丁のほうは定食や麺類が中心で、八戸の郷土料理を出す店もあります。せんべい汁を探している方はせんべい汁の記事も見てください。飲食街は市場棟より遅くまで開いているので、夕方に着いてしまった日でもここなら食べられます。

何を買って帰るか — 持ち歩けるものと、送るもの

帰り際の買い物で考えることは、常温で持ち歩けるかどうかの一点です。旅程がまだ続く方には、干物より乾物・珍味・菓子・酒を勧めています。イカの燻製や南部せんべいは軽くて丈夫で、鞄の中で潰れません。

生ものを買いたい場合は、店で発送を頼めるところがあります。持ち歩くより確実で、旅の残りが身軽になります。国外に持ち出す場合は、水産物の持ち込み規則が国によって違うので、買う前に渡航先の検疫の規則を確認してください。ここは店では判断できません。

ゲストによく聞かれること

  • 支払い — 市場の店は現金のほうが確実です。カードや電子マネーが使える店もありますが、全店ではありません。多めに現金を持っていってください
  • 言葉 — 英語の通じる店は限られますが、指させば買えます。魚の名前が分からなくても、量を身振りで伝えれば通じます
  • 子連れ — 七厘村は席の間隔があり、子ども連れの家族が多い場所です。小学生は利用料が安く、幼児は無料でした
  • 雨の日 — 館内は屋根の下なので、雨でも成立する行き先です。半日を潰す先として使えます
  • 荷物 — 大きなスーツケースを持ったまま行くのは勧めません。宿に置いてから行ってください

Nvillageから行くなら

Nvillageは八戸駅西口から徒歩10〜12分です。八食センターに行く日は、宿を出て駅まで歩き、自由通路で東口に渡ってバスに乗る、という流れになります。合計で30分ほど見ておけば着きます。

焼いて食べて帰ってくると、たいてい服に炭のにおいがついています。洗濯機と乾燥機があるので、その日のうちに片付きます。買って帰った食材は共用ラウンジの冷蔵庫に入れられますが、キッチンはないので調理はできません。焼いて食べるのは現地で済ませてくる前提で考えてください。

八食センターのあとにどこへ回るかは、エリアガイド地域体験にまとめてあります。連泊しやすい客室にしてあるので、初日に市場、二日目に海岸、という組み方もできます。何日いるかだけ決まっていて中身が決まっていない、という段階でも構いませんので、お問い合わせページからご相談ください。バスの時間まで含めて一緒に考えます。

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