スウェーデンから来てくれた大学生、マルカスをご紹介します。早稲田大学への短期留学のために来日し、その学期が始まる前に、鉄道パスを使ってわざわざ八戸まで遊びに来てくれました。とても紳士で、爽やかな好青年。滞在中に彼と過ごした時間は、八戸という街をあらためて好きになる時間でもありました。この記事では、八戸駅西口の民泊であるNvillageに泊まると実際どんな数日になるのかを、そのまま書いてみます。
鉄道パスで、八戸まで来るということ
日本を鉄道パスで旅する海外の方は年々増えていますが、多くは東京・京都・大阪の三都を往復して終わります。マルカスはそこから外れて、東北新幹線でまっすぐ八戸まで来ました。留学で東京に腰を落ち着ける前の、いちばん身軽な時期です。パスを持っていると「途中で降りる」コストがほぼゼロになるので、八戸のような街はむしろ相性がいいのだと思います。
そして八戸は、新幹線を降りたら宿までが近い街です。Nvillageは八戸駅西口から徒歩10〜12分ほど。大きなバックパックを背負ったまま長い乗り継ぎをする必要がありません。到着時刻が読めなくても、スマートロックのセルフチェックインなので大丈夫です。
八戸のあとにどこへ抜けるかも自由です。北へ進めば新青森・函館、南に戻れば仙台。八戸は「終点」ではなく、鉄道パスの旅の途中に無理なく挟める街です。周辺の回り方はエリアガイドにまとめています。
八食センター七輪村で、ホタテとカニを自分で焼く

八戸で「これは絶対に体験してほしい」と毎回お連れしているのが、八食センターの七輪村です。八食センターは市場そのものが観光地になっているような場所で、鮮魚店がずらりと並んでいます。その一角にあるのが七輪村。市場で買った魚介を持ち込んで、炭火の七輪で自分で焼いて食べられる仕組みです。
この日はホタテとカニを選びました。殻付きのホタテが炭の上で開いて、貝柱のふちが縮んで、殻の中の汁がふつふつと沸く——あの瞬間は、どの国から来た人でも同じ顔になります。マルカスも例外ではありませんでした。
- 先に鮮魚店で食べたいものを選んで買います。店の人に「七輪で焼く」と伝えると、焼きやすいように扱ってくれます
- 七輪村の受付で席と炭を借ります。利用は時間制で、席数にも限りがあるため、混み合う時間帯は待つこともあります
- ホタテ、イカ、ホッケ、エビ、カニ。八戸は魚種が豊富なので、少しずつ何種類も買うのがおすすめです
- ごはんや飲み物はセンター内で調達できます。焼くのに集中していると、意外と手が足りません
- Nvillageからは車で20分ほど。八戸駅からのバスもあります。行き方はその日の時間に合わせてご案内します
ここが面白いのは、料理がサービスではなく共同作業になることです。誰が焼くか、いつひっくり返すか、それをやっているうちに言葉の壁が下がっていきます。八戸の食については地域体験のページでも紹介しています。
奥入瀬渓流と十和田湖へ、日帰りで

別の日には、奥入瀬渓流と十和田湖を一緒にまわりました。八戸は港町なので海のイメージが強いのですが、車で1時間半ほど内陸に入ると、まったく違う景色が待っています。苔むした岩の間を流れ落ちる渓流沿いの遊歩道と、その先に開ける静かなカルデラ湖。海のあとに山を見ると、青森という県の幅がよく分かります。
奥入瀬・十和田湖は公共交通でも行けますが、本数が限られるので、日帰りで両方まわるなら車のほうが確実です。滞在中にどう組み立てるかは事前にご相談ください。周辺のスポットはエリアガイドに地図付きでまとめています。八戸を拠点にすると、海・街・山を数日で行き来できます。これも「泊まる場所」ではなく「拠点」を選ぶ意味だと思っています。
夜は八戸の街で乾杯

昼に焼いて食べて、夜はそのまま八戸の街へ。八戸の中心街には横丁が密集していて、カウンターだけの小さな店が路地の両側に並んでいます。1軒が小さいので長居せず次の店へ移る——このはしご酒が八戸の飲み方です。
店が小さいということは、隣の人との距離がないということでもあります。マルカスは初対面の地元のお客さんとすぐに話し始めていました。写真に一緒に写っているのは、同じ時期にNvillageに滞在していたブライアンとジェシー。宿で出会っただけの三人が、八戸の小さなカウンターで同じテーブルを囲んでいる。民泊をやっていて良かったと思うのは、だいたいこういう場面です。
横丁は八戸駅から少し離れた中心街にあるので、帰りの足だけ先に決めておくと安心です。宿泊される方には、その日の時間帯に合った帰り方をお伝えしています。
誕生日のケーキ — 宿が「暮らし」になるとき
Nvillageは民泊であると同時に、長期で暮らしている住人がいる家でもあります。ちょうどマルカスの滞在中、その住人のひとりが誕生日を迎えました。すると、その日たまたま泊まっていたゲストのみんなが、自分たちでケーキを用意してお祝いをしてくれたのです。
頼んだわけでも、宿のサービスとして用意したわけでもありません。共用のラウンジとダイニングがあって、そこで毎日顔を合わせていると、こういうことが自然に起きます。ホテルの客室でこれは起きません。
最高の時間をありがとう、マルカス。東京での留学生活が終わる前に、また八戸で会いましょう。
八戸の民泊に泊まる、という選び方
八戸にはホテルもビジネスホテルもあります。そのうえで民泊を選ぶ意味は、たぶん「街との距離」だと思っています。八食センターで焼き方を教えてもらい、横丁で地元の人と乾杯し、宿に帰ればまた誰かがラウンジにいる。マルカスの数日間は、まさにその連続でした。
- 八戸駅西口から徒歩10〜12分。新幹線・鉄道パスの旅にそのまま組み込めます
- スマートロックのセルフチェックイン。到着が夜になっても問題ありません
- 共用のラウンジとダイニング。冷蔵庫・電子レンジ・給湯設備があります
- 洗濯機・乾燥機があるので、長い旅の途中に立ち寄る宿としても使えます
- 屋外のバレルサウナ(有料・要予約)で移動の疲れをリセットできます
- 駐車場は無料です(台数に限りがあるため要予約)
- 八食センターへは車で20分、奥入瀬渓流・十和田湖へも日帰りで行けます。海と街と山を1か所から回れます
- 八戸の民泊ガイドに、料金の考え方や予約の流れをまとめています
八戸に来る予定がある方、鉄道パスの途中に一泊挟もうか迷っている方は、日程だけでもお問い合わせページからご相談ください。滞在の日数や人数に合わせて、ご案内できる形をお伝えします。